巻物の釣りは「ギア比が低いほうがいい」は嘘?

巻物の釣りは「ギア比が低いほうがいい」は嘘?管理人がXG一択の理由

「巻物の釣りにはローギアのリール」.バス釣りの入門記事や釣具屋さんでよく聞く定番のアドバイスです.でも、春の琵琶湖でバイブレーションを巻き続けてデカバスを追いかけてきた管理人の答えは、真逆のXG(エクストラハイギア)一択です.豪快に見える巻物の釣りですが、実は「感度」の釣り.その理由を実体験からまとめます.

ギア比はXG一択

この記事の結論
・巻物の釣りでもギア比はXG一択
・一番の理由は感度.水深、ルアーの波動、障害物、フックに絡んだ藻、小さなアタリが手元に伝わる
・糸ふけの回収、ルアーのピックアップ、遠くで掛けたときの巻きアワセも早い
・「ゆっくり巻けない」はハンドルを回すペースで解決できる
・ただし、抵抗の大きいルアーを一日中巻くならローギアが楽な場面もある

よく言われる「巻物はローギア」の理由

まずは定番のアドバイスの中身を整理しておきます.ローギアがすすめられる理由は、だいたい次のようなものです.

・ハンドルが軽く、巻き抵抗の大きいルアーでも疲れにくい
・ハンドル1回転で巻き取る量が少ないので、一定の速度でゆっくり巻きやすい
・つい巻きすぎてしまうのを防げる
・巻き上げのパワー(トルク)がある

どれも間違いではありません.ただ、これは「巻く動作のしやすさ」の話.デカバスを狙う巻物の釣りで本当に大事なのは、巻いている間に水の中で何が起きているかを感じ取ることだと、管理人は考えています.

管理人がXG一択の一番の理由は「感度」

XGはハンドル1回転で巻き取るラインが長いぶん、ラインの張りや変化がよりダイレクトに手元に伝わります.管理人が使っている23アンタレスDCMDのXGモデルは、ハンドル1回転で93cm.この「たくさん巻き取る」性質が、巻物の釣りでは感度につながります.

XGで感じ取れる水中の情報
・水深:ルアーが底に近づいた・着いたタイミング
・ルアーの波動:バイブレーションがしっかり泳いでいるか
・障害物:岩やブレイクなど、ルアーが何かに当たった感触
・藻:フックに引っ掛かったウィード.波動が消えた瞬間にすぐ気づける
・アタリ:口の外に掛かるような、コツンという小さなアタリ

春の琵琶湖のバイブレーションの釣りは、底ギリギリをボトムノックさせながら、ウィードに絡んだらアオって切る、の繰り返しです.波動が消えたことに気づくのが遅れれば、藻を引きずったまま無駄なキャストが続きます.55upを超えるような大型ほど、エサを食うのではなく威嚇でルアーにアタックしてくるので、アタリも小さいことが多いんです.詳しい釣り方はデカバスハンターで紹介しています.

感度以外のXGのメリット

糸ふけをすぐに回収できる:遠投したあとは、着水した時点でラインがたるんでいます.XGならこの糸ふけを素早く取れるので、底までのカウントが正確になり、フォール中のアタリも取りやすくなります.

ルアーのピックアップが早い:この釣りは、ここぞと決めたポイントで回遊を待って投げ続ける釣りです.足元まで巻き切ったあとの回収が早いぶん、手返しよく投げ続けられます.足元の障害物をかわすのにも有利です.

遠くで掛けてもアワセが遅れない:沖でアタったときは、ロッドをあおるより先にリールで一気に巻いてラインを張る「巻きアワセ」が有効です.バス祭り4回目の55upも、沖で掛けて巻きアワセで乗せた1本でした.1回転で巻き取る量が多いXGは、ここでも有利です.

「XGだとゆっくり巻けない」は本当?

ゆっくり巻きたいなら、ハンドルをゆっくり回せばいいだけです.ルアーの速度を決めているのはギア比ではなく、「1回転で巻き取る長さ」×「ハンドルを回すペース」.自分のリールの1回転の長さを知っておけば、ハンドルを回すペースで速度は自由に調整できます.

巻き抵抗についても、最近のリールは本当に滑らかになりました.23アンタレスDCMDは、巻き抵抗がほとんど感じられない「ヌル感」で、XGでもバイブレーション程度の抵抗なら重さを感じません.

ローギアが向いている場面もある

公平のために書いておくと、ローギアのほうが楽な場面もあります.抵抗の大きいディープクランクやビッグベイトを一日中巻き続けるような釣りでは、XGだとハンドルが重く、手首への負担も大きくなります.また、スローに巻くこと自体が目的の釣りなら、ローギアのほうがペースを保ちやすいでしょう.

ただ、管理人が春の琵琶湖で投げているのは18g前後のバイブレーション.抵抗が少なく、感度が釣果を分けるこの釣りに限っては、迷わずXGをおすすめします.

ギア比の見方

リールのギア比は、シマノの場合おおむね次のように表記されています.

・PG(パワーギア):巻き取りがゆっくりでパワー重視
・無印(ノーマルギア):標準
・HG(ハイギア):巻き取りが速い
・XG(エクストラハイギア):一番巻き取りが速い

選ぶときは、ギア比の数字だけでなく、スペック表にある「最大巻上長(ハンドル1回転あたりの巻き取り長さ)」を見るのがおすすめです.同じギア比でもスプールの径によって巻き取る長さが変わるので、実際のルアーの速度をイメージするならこちらの数字のほうが分かりやすいです.

まとめ

巻物の釣りは「ギア比が低いほうがいい」というのは、巻く動作のしやすさだけを見たアドバイスです.水の中の情報を感じ取り、小さなアタリを拾ってデカバスを獲りにいくなら、XGが断然有利.豪快に見えて、実は繊細な釣り.それが春の琵琶湖のバイブレーションの釣りです.

管理人がメインで使っているバイブレーションは春の定番ロクマルルアー、ルアーの使い分けはデカバス用バイブレーションのローテーション、大型に備えたフック交換もあわせてどうぞ.デカバスが狙える場所は琵琶湖ロクマルポイント、ほかの道具の記事はバス釣りタックルカテゴリーにまとめています.わからない言葉はバス釣り用語集、ルアーの種類はルアーの種類で確認できます.